2013.07.30
前回ご紹介した苔の繁殖結果について...
結論から言いますと...「大失敗」です^ ^ ;
まず、お気に入りの「フジウロコゴケ」ですが、温度管理が行き届かず全滅です。そして、「アオハイゴケ」も活着が弱く浮き上がってしまいました。
「ツボゴケ」に関しては、失敗というか「藻」にやられてリセット中です。
全て、清流域から採取したものですので、温度と光量の加減が難しく、人工的環境下での栽培(繁殖?)は断念いたしました。
そこで、再度沈水苔を求めて散策に!管理人が目標としているのは、水槽内に「緑の絨毯」を敷き詰めたような景色を再現すること。
そこで、(最近では、あまり使用されていないようですが...)「リシア」の気泡出し光景を再現してみたく、「カヅノゴケ」を求めて湧水処を回ってまいりました。
探せば、あるんですねぇ~!秋田県大館市北部の某所で見つけたのがこちら↓
「リシア」というより、まさに「カヅノゴケ」!「カヅノゴケ」とは「鹿角苔」とも書き、形状が鹿の角のように枝分かれして成長するからだそうです。細切れのワカメのようですね!?ワカメと言えば藻類!では、これって「オカワカメ」?^ ^ ;
当初、熱帯魚店にある緑色の細かく枝分かれしたものを期待していたのですが...国内に自生している天然ものは、こんな感じです。
早速、発泡スチロール箱にて栽培開始。
例の自作CO2添加装置で二酸化炭素を添加しつつ、様子を見ました。
金網で自作した「リシアマット」↑
画像では、はっきり見えませんが、僅かに気泡が出始めております。
Google先生によると、市販されている「リシア」は、成長が著しく、そのせいで水槽内のいたるところに繁殖し手が付けられない状態になることもしばしばだとか...それが災いして人気が低迷しているのだそうです...
しかし、こちらの天然物の成長は遅く、1週間程経過しても、金網から広がっているのは数mm程度...これでは、レイアウトまで、しばらくかかりそうです。 (_ _ ;) 金網を上げて中を確認してみたところ、丸いコロニーが形成されていました。確かに成長はしているようです。
また、カヅノゴケは本来「浮き草」の部類に入りますので、仮根を持たず、水面に浮いていると思っていたのですが、ご覧の通り沈んでいます ^ ^ ;
(これってカヅノゴケじゃないの?...まさか淡水化したワカメ?(゚д゚lll))
あまりに成長が遅いので、リシアによる「緑絨毯作戦」は、ひとまず断念し、ウィローモスに変更です。
ところが、この「ウィローモス作戦」に使用したかったフジウロコゴケは栽培に失敗。別の候補を探索しなくてはいけない状況です。
そこで、まずは「本物のウィローモスってどーなの?」ということで、青森県平川市にある「風の谷」という熱帯魚カフェのようなお店に出向き、1ポット¥380にて購入してまいりました^ ^ ;
さすがに、茎も(髪の毛のように)細く繊細なイメージです。が、あくまでも参考のため!これを使用しては「ボンビーアクアリウム」のモットーに反します。
ということで、近隣の山へ探索に出かけたわけですが、前回のように清流域で採取しても所詮枯らしてしまうのは、目に見えております。もっと普通の環境(というか過酷な環境下)で成長している種類で、尚且沈水化するものを探し出さなくてはなりません...そして、形態があの「ウィローモス」っぽいものを...
ありました!
調べてみると、どうやら「ハイゴケ」という種類のようです。形態はまさに「南米産ウィローモス」!三角錐状に葉を広げた様子は、そっくりです。ただ茎が本物のウィローモスと比べると太いですね。後は沈水化するかどうか...
早速、水に沈めてCO2添加!
コケ類は、あまり強い日差しに晒すと変色してしまうらしいので、例の鉢底マットで日陰を作り様子を見ることに...
この「ハイゴケ(?)」ものすごい成長ぶりです。元々、山の畑脇の雑草の中から見つけたものですので「過酷な環境下」にも耐えうる種類なのでしょう。2~3日で、目に見える程に葉を伸ばし始めました。葉からは、無数の気泡が!
ここで、チョット余談ですが、このコケの採取方法について...
馬鹿な管理人POINIXは、このコケを採取する際、仮根ごと剥ぎ取ってきてしまい、水で洗浄後、変色した仮根除去に、ものすごい手間と時間を費やす結果に...どうせ切り刻んで流木やら金網に巻きつけるんですから、活着部を残して刈り込んでくれば良かったのです...^ ^ ;(大失敗)
沈水化は、成功のようですので、早速レイアウトに取り掛かります。
方法は、省略いたしますが、金網にテングスでぐるぐる巻きにして、どぼん!
3日程、経過した様子です↑もう、葉が伸びてきています。
「緑の絨毯作戦」は、如何に!
「緑の絨毯作戦」その後の経過です。
また少し伸びているようです!
ここで、探索時に見つけた他の苔もご紹介致します。
「ホウオウゴケ」がこちら↓
土管に活着させました。^ ^ ;
(この苔は、流水域でも、自生しているそうで、発見した場所も確かに雨天時では、沢の水が溢れ出して水没する場所です)
中々見栄えのする苔です。まさに鳳凰の羽を想わせる形状は、どこか神秘的ですね?!
今は、こんな感じで落ち着きました。
Copyright (C) Poinix Production All Rights Reserved.