2013.07.15
先日、例の用水路へボンビーアクアリスト仲間の義兄(こちらはボンビーではなく、結構お金かけてますが...^ ^ ;)とドジョウを捕獲しに出かけた時のことです。
ここ秋田の田舎町も開発が進み、幼少の頃見かけた水棲生物は、殆ど見つけることはできない環境になってきている中、まだ自然が残っている貴重な用水路で、感動の出会いがございました。
いつもの様に、網でせっせとすくい上げていたところ、中に見かけない黒い物体が...しかもグニャグニャ動いている...(。☉౪ ⊙。)
ドジョウにしては太すぎるし、カエルにしては黒すぎる...と、次の瞬間!ぐにゃりと反転したその物体に波打った赤い模様がッ!これはまさかッ!?思わず手にとってみると間違いなく、あの「アカハラ」だったのです。
子供の頃、初めて見つけた時の感動が蘇ってきました。もう二人で大騒ぎです。他にもいないかと、ドジョウすくいならぬアカハラすくいに夢中になり、ついにもう一匹の捕獲に成功!
大漁旗を振りかざすがごとく魚網を高らかに、勇んで帰宅!ご近所の皆さんと鑑賞会です。
皆さん一度は目にしたことのある「アカハラ」でしたが、さすがに最近は見かけたことがない様子で「珍しい!」の連呼。
ついには名前を付けてあげようということに...命名「ムツ」と「ゴロウ」^ ^;(なんで?)
その後、管理人の水槽では飼育困難と思い、二匹とも義兄に託すつもりでしたが、二匹は飼えないということになり結局、一匹は我が家へ...
中央に見える黒いヤツが新入り「アカハライモリ」の「ゴロウ」です。(後で、調べてみると♀でした^^;)
アカハライモリは別名ニホンイモリとも言われ、日本固有の種類なんだとか...海外では、この赤い腹の模様が人気でペットとして飼育している愛好家も多いと言われています。
ここで、【アカハライモリの飼育】について少し...
基本的に爬虫類ではなく両生類ですので水槽で魚と混泳は可能ですが、時々陸へ上がって休むようですので、上陸できるスペースを確保します。
水量の多い水槽での飼育では、水換えは月1~2回でいいようですが、水の捨て場には注意が必要です。なぜかというと、野生のイモリは「カエル・ツボカビ症」というツボカビ菌に感染している可能性が高く、換えた水は塩素系洗剤などで消毒後、トイレなんかに捨てた方がいいようです。人や他の動物には感染しないようですが、この病気、最近海外から持ち込まれたものから感染が広がったらしく、この感染拡大防止のためにも、むやみに下水に流さない心がけが、大切かと思います。(Google先生より)
餌は、乾燥イトミミズ・赤虫・亀の餌など試してみましたが、食付きがいいのは、イトミミズのようです。
ところが、このイトミミズ、乾燥してますので、そのまま水槽へ投入しても、中々イモリの口には届きません。そこで、一旦別容器でふやかしてから投入してみましたが、他の魚たちが食い散らかして水槽内を舞ってしまう始末...
それならと思い、イモリを水槽から取り出し別容器で給餌していましたが、毎回これだと、さすがに面倒です。何かいい方法はないものかと...当然、金は掛けたくない!
というわけで管理人が考え出した「イモリ給餌器」がこれ!↓
ご覧の通り!イトミミズを独占です。.......と言いたいところですが、いかんせんドンくさいイモリのことです、このイトミミズを発見するまでしばらくかかってしまい、イトミミズが他の魚に食べられてしまうこともしばしば..._ _ ;ですので、上の動画は成功した時のものです。
しかし、ただ水槽内に乾燥イトミミズを投入した時に比べると口に入る確率は上がりました^ ^ v
それに、魚たちが食い散らかして水槽内をイトミミズが舞うこともありません。カップ内の水面に閉じ込められたクズは、ドジョウなんかがせっせと掃除してくれ、数分後には綺麗になくなってしまいます。
では、【作り方】です。
材料は以上です。
作り方ですが、まずカップの上部にアルミ線を巻き、そのまま切らずに下部を巻いて余った部分を水槽の高さに合わせて伸ばし折り曲げるだけ!
設置の際にカップを斜めにして水槽内より水を取り込みます。この時、カップ2/3位になるようにします(この水量が安定するようです。少なすぎると浮力でカップがひっくり返ります^ ^;)
また、カップの深さですが、水槽の中央位がいいみたいで、あまり高いと、イモリが餌を発見してくれません^ ^ ;
設置が完了したら、菜箸かピンセットで乾燥イトミミズをカップ内へ投入。
そして、食い残しがなくなるまで、放置。給餌が終了したら撤去します。
幼少の頃、捕まえてきたイモリが全く餌を食べてくれず、餌やりに苦労した思い出がありますが、今やってみると、以外にあっさり食い付いてくれてます。当時は、数匹の個体を混浴させていたので、ストレスが溜まっていたのかもしれませんね!?
【おまけ】
このイモリ発見時に、もう一つ珍しい生き物に遭遇!
それは「タガメ」です。
となりにいるのは「ゲンゴロウ」。
どちらも、今ではレッドリスト(絶滅危惧II種)仲間入りの生き物たちです。
ここの用水路には、本当に貴重な自然が残っていますね!?
(...って、家に持ち帰っちゃいかんの?)
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